2012年10月31日水曜日

紙の冊子

終日,調べ物,書き物,書き物のとりまとめや,たまっていたメールに返信するなど,粛々と過ごした.おかげで目が疲れた.

調べ物の途中,アメリカの某専門誌を見ようと,そのwebにアクセスしたが,何度やってもつながらない.所在地から推測するに,ハリケーンの影響?と思ったら,確かにそうだった.停電の影響だったらしい.困った,見られない,と一瞬思ったが,よく考えると紙の冊子はあるのだった.MathSciNetというオンラインの抄録誌を調べて,そこからリンクを辿って論文を見る,という流れに慣れると,紙の論文誌が念頭からこぼれ落ちてしまう.

MathSciNetも,もともとはMathematical Reviewという,電話帳のような分厚い冊子だったのだが,来年には廃刊され電子媒体に一本化されるという.

いまは電子ジャーナルと言うが,近い将来,ジャーナルと言えばオンラインの方で,昔ながらの紙の冊子を,紙ジャーナルというようになるだろう.

しかし紙の方が目には優しい.EInk(電子ペーパー,とはまた面妖な単語)は,まだまだ普及したとはいいづらい.特に,論文を見るのに十分な大きさ(9~10インチは欲しい)のものは.欲を言えば,9~10インチのEInkディスプレイが見開きになっているようなものが良いが.ニッチ狙いの周辺機器メーカーが発売しないだろうか.

2012年10月30日火曜日

142857

1週間を週の初めの2日間に集約している.M1ゼミが月曜午後,火曜午前に講義2つ,午後にB4ゼミ.しかしこれは経験に裏打ちされた最適化で,精力がかろうじて残存する間に,仕事を済ませようというものである.

1限目は1年生の線形代数,妙に進まず,さすがにてこ入れが必要な気がしてきた.毎回,終わりの10~15分で小テストをする(成績には反映させない).今日は,例題を読んで,理解して(少なくともそれを試みて),本を見ないようにしながら紙に書く,という課題.これは,ただ勉強しなさい,というよりは具体的で効果が期待できる.

2限目は3年生の代数学.部分環,環の直積,行列環その他.こちらももうちょっとねじを巻かないと,最後の群論にたどり着けずに終わってしまう.以前,それが現実になってしまったことがあって,次の年度の(4年生になった受講者対象の)代数学特論を担当した同僚に,「群論を教わってないと言うんだが?」と詰め寄られたことがある.私はにこやかに,「群論をお願いします」と申し述べました.

昼食を挟んで,午後はB4ゼミ.Ireland-Rosenの,既約剰余類群の構造を決定するあたりの締め.何の話の流れだったか,$1/7 = 0.\dot{1}4285\dot{7}$の話をしたら,知らないというので,少し解説した.$k/7$, $k=1,2,\dots, 6$ を循環小数で書くと,$1/7$ の循環節をずらしたもの(巡回置換)である,等々.これは $10 \pmod{7} = 3\pmod{7}$ が mod $7$ の原始根である事から従うのだが,詳しくは然るべき書物を見て頂きたい.じつは同じような事が,$$1/49=0.\dot{0}2040816326530612244897959183673469387755\dot{1}$$にも言える.

数字の間違いがあったので訂正して再送します….

2012年10月29日月曜日

類似

午前中はみっちりと会議が入り,2時間ほど缶詰になる.

昼食を挟んで,午後はM2ゼミ.解の公式を持たない5次方程式の例や,有限体の拡大の話.ゼミの本題が始まる前に,すこし雑談をしすぎてしまった.$abc$予想から始めて,Weilの3言語のテキストから,素数と結び目の類似まで.

Andre Weilが兵役忌避のために獄中にあったとき,妹のSimoneに送った手紙で,数学における類似について述べたものがある(全集1940a).その英訳が以前Notice of AMSに掲載されている.

2012年10月27日土曜日

自由

Kindle日本上陸に伴い,アメリカAmazonで購入する電子書籍の値段が跳ね上がった云々で驚いたりもしていたのだが,これはこちらにできることがほとんどないので,しょうがない.ITメディアの「AmazonのKindle洋書、日本向けは値上げ? Kindleストア日本版の影響か」など読んで心を落ち着かせる.

電子書籍にせよ紙の書籍にせよ,知りたいことがあるときに,所有する際のハードルができるだけ低いに越したことはない.「veritas liberabit vos 真理はあなたたちを自由にする(ヨハネ8.32)」.本が手に入れにくい事は,大きく自由を損なう.

秋晴れの一日,午後から大きな公園へ家族で繰り出し,アスレチックで遊んだり芝生の上を駆け回ったりした.帰りは,電車に乗りたいという要望を入れて,ほんの何駅かだけ乗った.

2012年10月25日木曜日

元気

Kindle日本上陸後の初日で,いろいろと情報が飛び交っていた.アメリカのamazon.comからKindleデバイスを購入して,あるいはKindleアプリを使ってPCやタブレット端末で使っていた人たちそれなりにいた.彼ら・彼女らの主な関心事は,
  • 日本のamazon.co.jpで購入したKindleデバイスで,これまでamazon.comから購入した電子書籍は読めるのか
  • アメリカのamazon.comから購入したKindleデバイスで,これからamazon.co.jpの電子書籍は買えるのか,読めるのか
などなどであった.結局,amazon.comの側に,アカウントの結合(consolidation)を行うためのページが出来て,そこで簡単な手続きをすればよいということだった.

しかし,一度アカウントを結合してしまうと,今後はどちらか一方のamazonからしか電子書籍の購入が出来なくなるなど,副作用がある.(amazon.co.jpの「アカウントの結合」説明のページ,ITメディア「Kindle本の日本発売で米国アカウントユーザーが注意すべきこと」)

私はしばらくアカウントの結合を見送ることにした.年末にKindle Fire HDが届けば,そちらはamazon.co.jpにひも付くことになる.

日中はいくつか済ませるべき用事があって右往左往(比喩的に.実際には机の前に座っているだけだ).意外な見落としがあって赤くなったり青くなったりした.

夕方から金沢へ.いつものゼミである.今回も院生とおぼしき若者が5~6名いて心強い限りだった.$S$単数の巾根で生成されるKummer拡大についての講演を聴講.さらに幾つか打ち合わせて帰路についた.元気が出ます.元気で行こう.

2012年10月24日水曜日

Kindle上陸

ようやく日本でも,Amazon Kindleが発売された……でるでると言われ続けて数年,長かった.

Eink端末は先日購入したSony Readerがあるので,Kindle Paperwhiteは見送り,発売は12月19日のKindle Fire HD 16GBにした.本当は9インチの端末が欲しかったのだが,今回は発表されなかった(アメリカでも発売は年末).

日本語の電子書籍にはあまり期待していないのが正直なところである.Sony Readerと紀伊國屋のBookWebを併せても,現時点では読みたいものはそれほど見つからない.いまのところ,大手の出版社が続々と遡及的に電子化を行うとも考えづらい.

ではなぜ国内版のKindleを買うかと言えば,一つには手元のタブレット端末(Lenovo IdeaPad Tablet)の非力が目につき,更新したかったから.もう一つは,期待していないとはいえ,一抹の希望もあるので,と言ったところだろうか.

既にiPadやAndroidのタブレット・スマートフォンをお持ちの方で,Kindleってどんなサービス?という方は,慌ててKindle端末を購入する必要はない.10月25日に,アプリが公開されるので,それで日本語の電子書籍を読むこともできる(はず).EInk端末の表示は,なじめない人もいるようなので,一度実物を見てからの方が良いとも思う.


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2012年10月23日火曜日

体力だ!

雨の日の1限は早出である.小学生ほどではないが,中学生がうろうろしている時間帯に,市電に乗り込む.

例によって線形代数.部分空間をやっつけ,一次独立などの定義や例をやる.2限目は代数学.部分環.90分間板書しつつ話をしつづけるのを2セット,これはやはり体力がいる.

昼食を挟んで,午後はB4ゼミ.Ireland-Rosenで,既約剰余類群の構造を決めるあたり.できるだけ介入せず,スピーカ氏と参加者とに何とかして貰おうと心がけたのだが,やはり口を挟みすぎてしまう.自覚しているのだが…….

ゼミの後に(時によっては数日後に),そのとき話題になった論文がダウンロードできるURLや,雑談のネタにしたURLなどを参加者に送るのだが,これはもしかしてメルマガかもしれない,と思いついた.今日は「数学は体力だ!」に触れたので,後で送るのを忘れないようにしよう.

終日降り続いた雨の中,コーヒー屋で豆を買って帰る.

2012年10月22日月曜日

ばうばうと

昨日の催し物の振り替えで,子供は休みらしい.尻目に出勤し,午前は調べ物をしたあと,学内のカフェで仕事.調べ物で見つけた文献が気になるが,授業の下読み優先.お仕事お仕事.

午後はM1ゼミ.引き続きガロア理論の終盤.

終わってから,書類をいじったりメールをやりとりしているうちに帰る時間になった.晩秋にしては暖かい一日だったが,日が暮れた後も,生暖かい,強い風がばうばうと吹いていた.よろよろしながら帰宅した.

2012年10月21日日曜日

ラムネのビー玉

子供が通う学校の催しがあり,午前~午後の早い時間にかけてはそちらに参加.子供らが歌ったり踊ったり劇をしたり,近隣の別の学校からも出し物があったり.

英語の劇(桃太郎の英語版)が面白かった.何が面白かったのかは説明しづらいが……見ているこちらで,メタな展開を考えているのが面白い.日本の昔話を,バックグラウンドを共有しない人に説明しようとする,というのは良い課題かもしれない.

更に,演芸が終わると,今度は校舎内でゲームやくじ,飲食物の販売など.ごった返す校舎内を右往左往するのだった.

ラムネのビー玉が不思議でしょうがないらしく,なぜラムネにはビー玉が入っているのか,コーラやサイダーに入っていないのはなぜか,など詮索された.なかみがサイダーで,ビー玉で栓がしてあるのがラムネのような気もする(少し味が違うか?).なかみがコーラで,ビー玉で栓がしてあったら黒ラムネだろう.

今回のラムネはプラスチックのボトルで口の部分がねじ込み式になっていて,ビー玉を容易に取り出すことができた.昔ながらのガラス瓶なら,どうやってビー玉を入れるのかと,また問題になるところだった.

今年は参加者として楽しむのみだったが,運営側になると大変なのだろうなぁ,と,夕食時にプレミアムモルツ黒を飲みながら,思った.


2012年10月20日土曜日

踏み踏み

外に長時間いられる気候になり,庭に出てみる.雨が降ると水がたまるところがあり,そうでないところから土を移動してくる,という作業をしてみたが,目分量でやっているのでぜんぜん収束しない.水平を出すには,もちろん水準器を使うほか,工夫はいろいろとあるのだが(ホースに水を入れる水盛りなど),目分量で行く.土をぶちまけて,その上を踏み踏みしているといい運動にはなる.

昼食を挟んで,こんどはホームセンタへ.軒下に敷く砂利の他,家族はイチゴの苗など買っている.私もセージを買ってきた.帰宅後,家族にプランタに植えてもらう.私は軒下に砂利を撒き,動かないように,また踏み踏みしていた.うっすらと汗をかく.

合間に書類をいじったりノートに何事か書き付けたりする.

2012年10月19日金曜日

はかない日差し

青空に薄く雲がたなびき,少し冷たいが心地よい風,そして秋のはかない日差しの一日だった.

今週は,フィールズ研究所のフィールズ賞受賞者らによる講演を,インターネット越しの中継で観ている.時差のせいで,日本時間の22時半頃から始まり深夜に及ぶため,日中眠い.困ったものだ.夕べはE. Frenkelさんの幾何的Langlands予想の話を聴き(Sem. Broubakiの報告に近い内容),その後N. Hitchinさんの講演は初めのほうを少しだけ眺めて,就寝した.その後に,E. Wittenさんの講演があったのだが…….

昼食を挟んで,午後から一件会議.終わるともう夕方であった.生協で,西田和明,「たのしい電子回路 (ブルーバックス)」を見つけて購入.


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2012年10月17日水曜日

鰯雲・面談

朝方は青空に鱗雲,そして風が強く吹いていた.しだいに雲が増えて,風雲急を告げる感じになる.気温が上がっていく.のんびりと出勤.

午前中は何件か来客対応があり,間もなくお昼に.午後は,助言教員になっている学生十数名との面談が予定されていた.時間になるや1名現れるが,その後しばらく閑古鳥.しかも雨が降り出す.どのくらい集まるかなぁ,と心配になるが,結局ほとんどが来てくれた.

実際に何をするのかというと,単位の修得状況を確認し,あとは進路の展望をきいたり,なにか相談事がないか尋ねたりしつつ漫談をするのである.

夕方になって間が空いたので,すこしだけ計算をしたりして,ざぁざぁぶりの中を帰宅.

昨日触れた,Donald Fagen, Sunken Condosから.

 

2012年10月16日火曜日

沈んだコンドミニアム

火曜日なので1限から講義.線形代数は,ベクトル空間の公理的な導入からで,実は受講生は前期に同様な講義を聴いているはずなのだが,どうしてもゆっくりゆっくり進めてしまう(伝わっているのか観察しながら話すので).計画していた8割ぐらいの進捗だった.

引き続き2限目は代数学.こちらは環の導入で,こちらもゆっくりと.しかしそのように予定していたので,それでよいのだった.

午後はB4ゼミ.欠席者が1名あり,なかなか全員が揃わない.整数環の剰余環の乗法群の構造など.

朝から活動したし,万年筆のインクも枯れてしまうしで,いつもより30分ほど早く引き上げる.いつも豆を買っているコーヒー屋さんで一服して,帰宅.

帰宅したら,Donald Fagenの新作Sunken Condosが届いていた.例によって例のごとく,危なげないのだが,ぐっとはこないかなぁ……という印象だった.Morph the CatKAMAKIRIADももっている忠実な聞き手だが,Nightflyのような感動はなかなか…….

 
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2012年10月15日月曜日

超音速バンジー

日曜日に,職場の計画停電があり,ネットワーク機器類の電源を落としていた.朝はその復旧作業.すこし遅くなってしまった.多くの人にとって,オフラインになっている方が幸せなのではないか,と思わないでもないが,あえて言わない.

昼食,昼休みに世の中の動きを瞥見.超音速スカイダイビングは面白い.報道の映像を観ていたら,子供の頃のテレビ番組,「素晴らしい世界旅行」,「驚異の世界」のオープニングを思い出した.気球で飛び上がっていくシーンと,櫓からバンジージャンプするシーンがそれぞれにある.思い出すのも何十年ぶりではないかと思うが,人間の連想や記憶というのは不思議である.

午後はM1ゼミ,と思ったら,急用で出鼻をくじかれ,途中でも呼び出されてM1氏には気の毒であった.16時30分までゼミをして,引き続き某会議へ.

2012年10月14日日曜日

秋の声

家人の発案で,山手の方へドライブ.

立山町の「むか井」で昼食を取り,立山山麓のスキー場へ.オフシーズンもゴンドラが運航されている.子供が乗りたがって,「ゴンドラのりたい~,ゴンドラ,ゴンドラ,ゴンドラ,ドンゴラ,ドンガラ?」とか言ってげらげら笑っている.HPCの偉い人だろそれは!というのは通じない.

アスレチックの施設をはしごして遊ぶ.子供もはしゃいで駆け回っているのだった.もう少し紅葉しているかと思ったが,1週早かったようだ.ケーブルカーで美女平に上がればよかったかもしれない.


2012年10月11日木曜日

木曜日はセミナ

金沢での定例のセミナ,後期の初回だった.代数体の類数の可除性の問題で,非常に興味深く拝聴した.問題を述べるのは簡単だけど,それに解答するのは大変難しく工夫がいる,という,数論らしい問題である.

今回はこの問題にアプローチするのに,楕円曲線(の族)の有理点の群構造を使う,というお話だが,ここ30年くらいの様々なアプローチの概説もあり,とてもわかりやすかった.

このセミナは,出席者が5名前後なこともよくある,小規模なもの.しかし今日は十数名の参加者があり,半数近くが大学院生など若い人たちだった.セミナに若い人がいると嬉しくなるのは,おっさんになった証拠だろうか.

2012年10月9日火曜日

月曜日

火曜日だが,時間割上は月曜日.朝からの講義がないので,連休明けとは言え少し気が楽である.しかし子供は,行きたくない~と,ごねていた.浮き世の義理というものがあるのだから,四の五の言わずに行きなさいと.

来客対応などがあり,昼食を済ませて,M1のゼミ.中島先生の「代数方程式とガロア理論 (共立叢書 現代数学の潮流)」が,本当は夏休みに入る前に終わっているはずだったが,終盤を読んで貰う.

夜になって,今日はノーベル物理学賞の受賞者が発表される.自然科学がこんなに報道される時期は他にはなかなかないので,いっそ毎月ぐらいの頻度にしたらどうだろうか.

2012年10月8日月曜日

バリカン

昨日の続きで,ブレッドボードに部品を抜いたり差したりして遊ぶ.だんだん山勘で回路をくむようになって,そのうち痛い目にあうかもしれない.たかだか単三電池数本だが…….

配線材の被覆をとるのに,ワイヤストリッパを導入した.「HOZAN ワイヤーストリッパー 細線用」,P-967である.今まではニッパやカッタでするのが当然と思っていたが,やはり道具を使うと簡単.感心した.

思い立って,ふたたび自ら散髪.バリカンに3ミリのアタッチメントをつけ,丸刈りに.やっている途中に,時代物のカンフー映画に出てくる弁髪っぽくなったりして,一人哄笑していた.家人にムラを指摘して貰ったり,手伝って貰ったりして,20分ほどで終了.

夕方になって,山中先生のノーベル賞受賞の報が飛び込んでくる.めでたい.

2012年10月7日日曜日

雨天中止・LEDキャンドル

もう一つ,今度は住民運動会というものがあるはずだったのだが,天候が今ひとつぱっとせず,明らかに中止と言うほどではないが小雨がぱらつくのである.

私の出番は午後からだったので,昼食までは自宅で待機していたが,案の定午後の部は中止との連絡があった.昨日の運動会(の綱引き)でしっかり筋肉痛になっていたので,助かった.

先日子供が作ったランプシェードには,ワンダーキットの「LEDキャンドルキット」を組み立てて光源に仕立てた.キットにはLEDの光を拡散させるディフューザーがついているが,やはりあんまりキャンドルには見えない.しかし,和紙を重ね張りしたシェードに入れると,案外趣のあるものになった.(類似の作例が「武蔵野電波のブレッドボーダーズ」にもある).

ちょっと思いついて,ほぼ同じものをブレッドボードで実装してみる.(CdSセルを使って,明るくなると消灯,暗くなると点灯するようにした.フォトトランジスタを使ったキットがあるらしい.「武蔵野電波のプロトタイパーズ」参照.):


ごちゃごちゃして見えるのは,部品の足を切りそろえていないからである.その他の写真はこちらに

2012年10月6日土曜日

運動会

子供の運動会で,朝から出かける.

子供たちが跳んだりはねたり踊ったりするのを見るのはそれなりに楽しいが,それ以上に,周りを見回していると興味深い.スマートフォンやタブレット端末,デジタル一眼,デジタルビデオ,などなど,本当に普及しているのだなぁと感心した.

敷物の上では,兄弟が携帯型のゲーム機をのぞき込んでいる.むずかる赤ん坊をあやすのに,親がタブレット端末をかざしてみせるのだから,時代が変わってきているのだなぁと思う.

父兄参加の出し物で,定番の綱引きに出場した.先日のサイエンスフェスティバルで,母音を叫びながらだと力が出る!という小ネタを覚えてきたので,試してみる.と,かけ声にあわせて力を込める,という良い副作用もあった.ようなきがした.とにかく,私がいたチームが優勝.

綱引きの悪い副作用で,前腕部がだるい……というか,筋肉痛になりそうだ.

2012年10月4日木曜日

rm -rf / tmp/* をやってみた

Unix互換OSが通常運用に供されているとき, # sudo rm -rf / tmp/* したらどうなるのか?という疑問があって,これはそもそも # sudo rm -rf /tmp/* の間違いなのだが,おおむね大災害がもたらされる,であろうと予測する.

で,やってみたのが以下の動画である(全画面でご覧頂くのが良いと思う).


これは私が普段使っている環境なのだが,VMWare Workstation上の仮想マシンであり,普段使っている仮想マシンのコピーを取って,実験してみたのである.画面のキャプチャも,簡単にできる.初めの1分ほどをカットし,また吹き出しを入れるなどの編集は,Youtubeの上で行った.

2012年10月3日水曜日

待ち人来たらず

昨日の(火曜日の)講義で,それぞれクイズを幾つか出して,A4用紙に解答して貰った.講義の際にはほぼ毎回やってもらい,理解度を測るとともに出席状況も調べる.ただし,出席は成績に加味しない旨は明言してある.(出席で分かるのは,決まった時間に決まった場所に現れることができる,という事で,これは数学の講義の成績に反映させる能力ではないように思う.)

昼休み,保険の外交の人が飛び込み営業に来室.しかしチラシを渡されるタイミングで,結構です,と宣言しお引き取り頂いた.そして10分ほどしてから,再び同じ人が来室.再びチラシを渡そうとするので,「先ほどもお見えでしたよ?」というと,本当に驚いたように,あれ!そうでしたね!!という感じで退散していった.

2度目も,あまりにも自然に振る舞うので,私が間違えているのかと思った.

というようなことをTwitterでつぶやいていたら,毎回「先ほどもお見えでしたよ?」と言えば良いと入れ知恵を頂く.私以外の人は皆賢い.

水曜午後はオフィスアワーにしてあるので,クイズの解答を確認しながら,待つともなしに待つ.ついでに,普段使っているデスクトップのOSを更新してみる.Ubuntuなのだが,12.04.1になった.12.10が間もなくでるそうだが…….

気候が良いので,ふらふらと散歩に行きたいが,我慢.

しかし結局誰も現れないまま,夕方になるのだった.

2012年10月2日火曜日

後期開始

今日からいよいよ後期開始で,しかも担当講義を火曜日の1,2限に詰め込んでいるので最初からフル稼働だった.

初回は,履修上の注意などをプロジェクタに映しながら(例によってPreziを使った)説明することにしている.なぜか皆さんシラバスを見てくれないので(本当に,なんでなんだろう),実際にはそれを読み合わせているのに近い.

今期は,1年生向けの線形代数,そして3年生向けの代数学である.

午後は,4年生のゼミ.前期から引き続きだが,間延びしないように適宜てこ入れを検討している.

2012年10月1日月曜日

小一時間歩く

10月に入った.今日は創立記念日で全学的に休講,附属図書館まで閉まっている.

火曜日の午前中2コマに,後期に担当する講義を詰め込んだので,備えるべく居室でうごうごしていた.しかし煮詰まってきたので散策へ.台風一過とは行かないが,高曇りで散歩のできる気温だった.うっかりサンダル履きででてしまったが,小一時間歩く.

小一時間,車の音を聞かずに歩ければ幸せなのだが,この世の中はそんな風にはできていないのだった.